iPhoneでテキストを読み上げさせる方法
iPhoneでテキストを読み上げる方法を解説。「選択項目の読み上げ」「画面の読み上げ」Safariの「ページを聞く」の手順と限界、長文に向いた方法まで。
2026年9月27日更新 · 2分で読了
iPhoneには最初からテキストを読み上げる機能があり、アプリを入れる必要はありません。標準の方法は3つです。選んだ部分だけを読む**「選択項目の読み上げ」、画面全体を読む「画面の読み上げ」、そしてWeb記事向けのSafariの「ページを聞く」**。ここでは、それぞれの手順と向いている場面、そして標準機能では足りなくなるポイントを紹介します。
方法1:「選択項目の読み上げ」(一部のテキストを読む)
「選択項目の読み上げ」(Speak Selection)は、選択したテキストだけを読み上げます。メッセージやメールの一段落、意味を確かめたい言葉などを聞くのにいちばん手軽な方法です。
オンにする
- 設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツを開きます。
- **「選択項目の読み上げ」**をオンにします。
使い方
- どのアプリでも、単語を長押しして選択し、ハンドルをドラッグして聞きたい範囲を選びます。
- 表示されたメニューで**「読み上げ」**をタップします(矢印をタップしないと表示されない場合があります)。
- 止めるときは、もう一度テキストを選択して**「一時停止」**をタップします。
向いている用途: どのアプリでも、短いテキスト。メッセージ、メモ、メール、Webページの一段落など。
ヒント: 「選択項目の読み上げ」はテキスト認識表示(Live Text)とも組み合わせられます。「カメラ」や「写真」Appで、看板やラベル、印刷されたページの写真からテキストを選択すると、**「読み上げ」**が表示されます。
方法2:「画面の読み上げ」(画面全体を読む)
「画面の読み上げ」(Speak Screen)は、今表示されている画面の内容を上から順に読み上げ、スクロールしながら続けて読んでいきます。
オンにする
- 設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツを開きます。
- **「画面の読み上げ」**をオンにします。
使い方
- 聞きたいページや書類、本を開きます。
- 画面のいちばん上から2本指で下にスワイプします。Siriに「画面を読み上げて」と頼むこともできます。
- 再生/一時停止、スキップ、速度ボタンのついた小さなコントローラが表示されます。タップすると画面の端の小さなアイコンにしまえます。
「ブック」Appでは「画面の読み上げ」が自動でページをめくってくれるので、電子書籍の1章ぶんくらいなら十分使えます。
向いている用途: すでに開いているページ全体。アプリ内の記事、「ブック」の1章、長いメールなど。
方法3:Safariの「ページを聞く」(Web記事)
聞きたいのがWeb記事なら、Safariにはページの余計な部分をほぼ省いて読み上げる専用の機能があります。
- 記事をSafariで開きます。
- ページメニューを開きます。iOSのバージョンによって、iOS 17〜18では**「ぁあ」(aA)ボタン、新しいiOSでは「⋯」**のページメニューです。
- 「ページを聞く」(Listen to Page)をタップします。
iPhoneをロックしても再生は続き、同じメニューやロック画面から一時停止できます。
向いている用途: ニュース、ブログ、Web上の長文記事。PDFやWordファイル、ほかのアプリ内のテキストには使えません。
標準の声をもっと聞きやすくする
標準の声は機械的に聞こえることがありますが、より良い声を無料で追加できます。
- 設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツ → 声を開きます。
- 言語を選び、高品質な声(「拡張」や「プレミアム」版)をダウンロードします。容量が大きいものもあるので、Wi‑Fiでどうぞ。
同じ**「読み上げコンテンツ」メニューで「内容を強調表示」**(Highlight Content)をオンにすると、対応アプリで読み上げ中の単語や文が強調表示されます。標準の読み上げ速度もここで設定できます。
どの標準機能を使えばいいか
| 聞きたいもの | 使う機能 | 始め方 |
|---|---|---|
| 1文や1段落 | 選択項目の読み上げ | テキストを選択 → 「読み上げ」 |
| 今の画面の内容すべて | 画面の読み上げ | 上から2本指で下にスワイプ |
| Web記事 | Safariの「ページを聞く」 | ページメニュー → 「ページを聞く」 |
| 写真や紙の上の文字 | テキスト認識表示 + 選択項目の読み上げ | 「カメラ」か「写真」でテキストを選択 → 「読み上げ」 |
標準機能が足りなくなるところ
一段落やWeb記事なら、iPhoneの標準機能だけで十分なことがほとんどです。ただ、テキストが長くなると使いにくさが出てきます。
- 「画面の読み上げ」は画面にあるものを全部読みます。 ヘッダー、ページ番号、メニューの文字、脚注なども読むので、PDFや書類では流れが途切れがちです。
- 短時間の利用を想定しています。 アプリを切り替えたり中断されたりすると、どこまで聞いたかわからなくなりやすいです。
- 読んだ位置が残りません。 書類ごとに止めた場所を覚えてくれないので、200ページのPDFに翌日戻ると、続きを自分で探すことになります。
- 声は標準のシステム音声です。 ダウンロードした声はデフォルトより良いものの、昔ながらのシステム音声であることに変わりはありません。
- PDFやWordの流れがありません。 PDF、EPUB、DOCXを開いて再生ボタンを押すだけ、という簡単な方法がありません。
読み上げアプリのほうが向いているとき
長い書類や本、PDFを日常的に聞くなら、そのために作られた読み上げアプリを使うと手間がぐっと減ります。AloudyはそうしたiPhone・iPad向けアプリのひとつです(iOS 18以降)。標準機能に加えてできることは次のとおりです。
- 書類を書類のまま開けます。 PDFとEPUBは元のレイアウトのまま表示され、読み上げ中の文がページ上で強調表示されます。Word(DOCX)、TXT、Markdown、HTML、RTF、貼り付けたテキスト、Safariから共有したWebページ、印刷物の写真も読み上げます。
- 止めた場所を覚えています。 書類ごとに位置を記録し、PDFとEPUBには目次があり、本文内の検索もできます。どの文でもタップすればそこへ移動したり、もう一度聞いたりできます。
- オフラインで使えるニューラル音声。 32言語・46種類のAI音声が端末上で動くので、声を一度ダウンロードすれば機内モードでも読み上げます。詳しくはオフライン読み上げへ。
- じっくり聞くための作り。 速度は0.75倍〜2倍、バックグラウンド再生、ロック画面とコントロールセンターからの操作に対応し、通話のあとも再生が続きます。
- 最初からプライベート。 アカウント不要、広告なし。書類がiPhoneの外に出ることはありません。
無料プランは5種類の声と1ノートあたり500文字までで、短いテキストならこれで足ります。本1冊や長いPDFにはAloudy Proが必要で、月額または買い切り(永久ライセンス)から選べます。音声ファイルの書き出し、翻訳、要約はできません。渡したテキストを読み上げるアプリです。
聞くものを探しているなら、アプリの内蔵ライブラリにはStandard Ebooks、Project Gutenberg、Wikisourceから集めたパブリックドメインの名作が70,000冊以上あります。Project GutenbergやStandard Ebooksを直接見たり、ボランティアが朗読した無料オーディオブックのLibriVoxを試したりするのもおすすめです。
よくある質問
iPhoneに文章を読み上げてもらうには?
設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツで**「画面の読み上げ」をオンにし、聞きたいものを開いて、画面の上から2本指で下にスワイプします。一部だけなら「選択項目の読み上げ」をオンにして、テキストを選び「読み上げ」**をタップします。
iPhoneでPDFを読み上げられますか?
はい、「画面の読み上げ」で可能です。PDFを開いて2本指で下にスワイプします。ただしページ番号やヘッダーも読み、位置も覚えません。長いPDFなら、文を強調表示して位置を保存するアプリのほうが快適です。iPhoneでPDFを読み上げる方法も参考にしてください。
テキストを選択しても「読み上げ」ボタンが出ないのはなぜ?
「選択項目の読み上げ」がオフになっている可能性があります。設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツで**「選択項目の読み上げ」**をオンにしてください。メニューが短いときは、端の矢印をタップすると続きが表示されます。
ネットがなくてもiPhoneで読み上げできますか?
はい。標準のシステム音声は、設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツ → 声でダウンロードしておけばオフラインで使えます。端末上で動くニューラル音声の読み上げアプリも、声を一度ダウンロードすればオフラインで使えます。
まとめ
一段落なら「選択項目の読み上げ」、画面全体なら「画面の読み上げ」、Web記事ならSafariの「ページを聞く」。どれも無料で、最初からiPhoneに入っています。PDFや電子書籍、長い書類を丸ごと、テキストを強調表示しながら、続きの位置を保存して、オフラインでも使える自然な声で聞きたいなら、Aloudyはまさにそのためのアプリです。